夢の中。
場所は架空のドン・キホーテ。女二人とすれ違い女二人がこちらを振り返り
「やば、囚人みたい」と俺に向かって言い放った。
なぜ夢の中で心をえぐられなきゃいけないのか。
囚人みたい→囚人は犯罪者→犯罪者顔
久しぶりに俺が犯罪者顔であることを思い出した。
典型的な泥棒顔ではないと自分で自分の顔を見て思うので、犯罪者の顔つきということだろう。
自分でも自覚している。
高校の時の集合写真とかでも一人だけ目つきが悪かったり、下を向いていたり、バツが悪そうな顔だったりと笑顔で写ってる写真は一枚もない。写真の俺が写っている部分から負のオーラが発生しているため、目立ちたくないのに悪目立ちして、クラスの一部で集合写真のどこに俺がいるかウォーリーを探せみたいなゲームをする人がいた。
俺は人前に出ると顔がこわばる。
顔面コンプレックスなので表情がどうしても不自然になる。笑顔をしようとしても、目だけ笑ってなくてキモさ爆発なため昔から写真が大嫌いだった。
こうなった原因の全てと言ってもいい原因が後に病気とわかる顔面の一部分だったが、それも手術をして治した今、顔面的にも平均逸脱度が減り精神的に大分楽になった。
とはいえ完全に普通の人と同じレベルになってはおらず、幾分緩和されたが名残はありまだ平均を逸脱していることとトラウマでまだ人前で満面の笑みで笑うことができない。
上と比較しないと自分で言っておきながら、下と比較して「まだマシだな・・・」と安堵を得ることは都合がいいとは思うが、俺系の顔で俺よりひどい人は年に数回しか見かけないくらいの希少種だ。
(昨日おじいさんでみたけど)
だから、なかなか下を見て相対的に自分を上にもっていって平常心を取り戻すということはおいそれとできるもんじゃない。
きっとこういう夢で後味の悪い朝を迎えることは今後も続いていくし、隠すことはできてもトラウマ自体が消え去ることはないだろう。
というか、そんな一生モンのトラウマを植え付ける心無い人間て悪魔だよな。
俺は他人と関わったとしても、他人の容姿で他人がコンプレックスに感じているであろう箇所をピンポイントでいじって傷つけるようなことはしたくはない。
絶対しないと言い切れないのは、俺のコンプレックスを突かれた時に、反撃で相手のコンプレックスを突くということを普通にやっちゃいそうだから。
ただ、自分から進んで他人の見てくれを酒の肴にするような人間は普通に下衆だと思うので、ああはなりたくないとは思っている。