昨日プロフェッショナル仕事の流儀を見た。
主人公は、花屋で、開店当初は全く売れずに、もうやぶれかぶれで気に入らなかったらお代はタダでいいと発奮し、成功への道を作ったという男。
口コミでのし上がったそうで、そのお題はタダで言われた客がインタビューに答えていて当時のその花屋の作品をものすごい褒めていた。
そして、その花屋と客が久方ぶりに再開する機会があり、花屋は涙を流して感動していた。これがあるから、こんな大変な仕事だけど、続けていけるのだと。
それを見ていてふと思った。
要するに見返り(お客さんからの喜びの声、金)があるから、辛い仕事でも頑張って頑張っていけるのだと。
逆に言えば、見返りがなければ、辛い仕事なんてとてもじゃないけどやってられんわな。っていうようにも捉えることができる。
だから、仕事の量、辛さに対して給料が安いとストライキなんかが起きたりするわけだ。
自分のいままでの生活はまさにこれ。
自分の場合は、自分の中で完結しているため、ストライキはできない。
俺はいままでヤフオクで転売をしていたわけだが。薄利多売。
ウリ文句なぞ考えたこともなく。日々繰り返し作業的に売っていた。
そんでひたすら小銭を集めていた。
時に仕入れに失敗し、儲けなしで発送作業のボランティアをしたり、損が出てるのに発送をしなければならない。
こういう時はマジで辛い。何のために俺はこんなことをって思っていた。
だが、それはトータルで儲ければいい。全部から利益をさらう必要はないと考え方を変えて、まぁこんな日もあるさって思えるようになった。
しかし結局のところ土日とか関係なしにひたすら仕事をしていた。
寝る時以外は横にテレビを置いてテレビの音を聞きながら、発送、連絡、仕入れなど延々と毎日毎日毎日それをこなす日々だった。
ある日、それに疑問を持った。
俺はこのまま、谷も山もない平野で少ない稼ぎでドケチ生活を強いられる中でなんとか贅沢も許されず、外食もチェーン店の激安飯で、底辺をさまよって、しかも!他者と交流すること無く、充実なく一生を終えるのか。
いままでは、それでOKだと思ってた。
だが、30を超えてくると、怖くなってくる。なぜかというと、すでにこんな生活を続けて10年以上経つわけだが、その10年というのがまるでスカスカでしかもあっという間だったからだ。感覚的に2,3年くらいに感じる。
同じ日々を送っているので、一日一日が薄っぺらい。その薄っぺらいものを重ねても全体的に見てもやっぱり薄っぺらい。ティッシュを何枚重ねようとも薄っぺらいことに変わりはないよね。
社会経験ゼロで、知らないことも多いし、普通免許すら持っていない。
家族以外と喋らないし、現在その家族もいないので、コミュ力は赤ちゃんレベル。
実際に店員とのやりとりでも声が小さすぎて言い直すことも多い。
とっさにノックという単語が出てこなくて、ドアをコンコンしてくださいと言ったこともある。
このままの生活を送ると仮定すると、まず、単純につまらないなって思った。
一度きりの人生なのに、なんでこんなつまらない生活を送らにゃならんのだ!
そして、そもそももう薄利多売でキツキツの生活するのも嫌だ。
もう限界を感じているのだ。そして、現状をなんとかしたいとも思っている。
だから、薄利多売の転売を一旦ストップして、自由気ままに過ごす。
それがここ半年の俺の生活だ。現状を変えたいと思うだけで、まったく行動を起こしていない。
言い訳は、長い人生、たまにはこんな突発的モラトリアムを設けてみてもいいじゃないか、である。ただの現実逃避なのに。
その現実逃避手段は何かというと、主に散歩をしている。
ありえない距離を歩いたりしている。片道10kmとかアホだよね。
都内住みなので、見るものは幸いたくさんある。
最初の頃は、楽しかった。しかし、何度も同じコースを回るとさすがに飽きる。
ぶらぶら歩いていても問題はまったく解決しないことはわかっているが、それでも家でじっとしているのはもう勘弁だった。
さすがに心配になってきた。
そこで、小遣い程度でもいいから稼げないものかと、最近アフィリエイトを実際にやってみた。
あんなもん儲かるわけないと思って、知ってはいたものの実践したことはなかったけど、仕入れ、発送の手間が省けるし、通勤しなくてもいいという後ろ向きな理由だ。
参入障壁も低いし、お試し感覚だ。
だが、稼げる気が全くしないことに気づくのに時間はかからなかった。
転売(ネット内で完結できる仕入れ)の時もそうだったが、最初は秋葉の転売で稼いだ200万を1年も立たずに使い果たし、在庫の山。毎月運送会社の支払いに追われる自転車操業。家族がまだその時はいて、食費、光熱費、賃料とか全て家族が負担していたのにもかかわらず、そのありさま。まさに地獄だった。何度も発狂しそうになったが、家人に迷惑だしできなかった。
それもトータルで儲ければいいという考えに変えて、在庫を損切りで処分していったら、悪循環を抜け出せて黒字化できた。それにも年単位でかかった。
だから、アフィリエイトも相当苦労することだろう。
いや、実際にやってみて、転売より人を動かさないといけない分、頭をつかうし、単純作業じゃなんとかならないことを早速実感している。頭をつかう。俺の苦手な分野だ。俺はレベル上げのような単純作業が好きな人間だからね。まぁ、でもそのままだと、今までと変わらないんだが。
そして、足りない頭で考えて、しかも時間をかけて記事を量産しても売上はゼロかもしれない。そもそもすぐに撤退する可能性も低くない。
こういう時に見返りを求めると、悪循環にハマることはわかっている。
なんでこんなに一生懸命働いているのに、全然儲かんねぇし。資金は尽きるし、毎月の運送会社の支払いに追われてんだよぉぉぉ。
まさに以前の俺の状態になるわけだ。
アフィの場合はサーバー代、ドメイン代、位でリスクは少ないといえるが、その分儲けるのは転売よりも難しいのだろう。
ネタにも困りそうだ。他の人のブログを見てると思うけど、其の人の体験談が一番面白いから、人生経験まるでなしの俺の場合は大きなハンデを背負っている。じゃあ経験すればいいじゃん、これからとなるが、そこまでフットワークは軽くない。そんな行動力があったら、こんな人生じゃそもそもねーし。
最大の問題は、継続しなきゃいけないということ。それも見返りなしで。
半年収入0とかASPの場合は普通らしい。
金がもらえるから人間は頑張れる。逆に金がもらえないなら、人間は頑張れない。とかく追い詰められている人間はそうだ。ボランティアなんてする人は充実した生活基盤をすでに築いた余裕ある人間であると俺は思う。
アフィリエイトは成果がでるまで時間がかかる。
大体のサイトがそう言ってるし、例に漏れず俺もそうなる運命だろう。
なんせ、運がないからなぁ。
ドラゴンボール劇場版のクリリンの名台詞「なんでおれだけ・・・」
俺も何度心のなかで毒づいたことか!
つまりは、小銭を稼ぐために、見返りを求めないで延々とブログを書き続ける人間になるしかないのだ。
というかそれが前提のような気がする。
見返りを求めない人間ていうのはリアルでも最強な気がする。
そもそも、そんな人間いるのかね。
まぁとにかく、お金を稼ぐには、見返りを求めないで、ひたすら作業を続けるしかないのだ。
あ、でもこれって今までと同じ生活やんけ!