小学生のころに盛大に祭り上げられ俺の株がバブルになって、その後掌返しの裏切りによってバブル崩壊したとき俺の中で人間不信の種が脳みそに植え付けられた。
ただ種が埋まっただけで、中1までは発芽しなかった。
中2のクラス替えが転機だった。高圧的なやつらがいるクラスに残念なことに配属されてしまった。中1の時に明るかったデブが暗いデブになるレベルにそのグループは周囲に影響を与えていた。俺もその流れに飲み込まれ無口になった。
俺も目をつけられそうになったが、持ち前の天然ボケでそいつら一味の一人と何気に仲良くなったことをきっかけになんとかやり過ごし不登校を回避した。
しかし俺はトラウマから抜け出せず脱皮できぬままそいつらと無口で変なやつだけどちょっと面白いやつくらいのポジションでなんとかクラス内で居場所を確保した。
どこのグループにも属さないが、いろんなグループのやつらから話しかけるという変なポジションになっていた。
しかしあの裏切りの出来事が強烈に残り人生レベルで後を引いた。俺もあの連中と腹を割って話したかったなと漠然と今思う。俺は変わることができなかった。トラウマに負けたのだ。
第二次性徴による願望変化を相まり自分の容姿から自信がなくなり、素からますます遠ざかりもううわべだけで生きていくことにした。
「楽でいいよね」
上っ面だけで人間関係の無風を目指し、面倒事をいけしゃあしゃあと回避するその魂胆を見抜かれたこともあった。
これも元はと言えばトラウマのせいだ。
幼少期にトラウマを植え付けたやつは死に値する。被害者のその後の人生に多大なる悪影響を与えて俺のような産廃が出来上がる。
それでも立ち直ったやつはすごいよ。俺にはできんかったから。